VOCALOID1は御存知の通り(?)、MEIKOの音声DBの開発元であるクリプトンから、「WindowsVISTAの環境には対応しておりません」と明言されています。Windows7もVISTAの後継である以上同じ扱いでしょう。
(参考)クリプトンの製品紹介ページ-「動作環境」タブを開いてください [Link]
従って、この記事の内容を貴方の環境で試す場合は自己責任でお願いします。自分の環境ではこの方法で気分よく歌ってくれるようになりましたが、別の環境では効果がない可能性があります。少なくともPCの調子が悪くなった時に自力で何とか出来ない人には全くもってお勧め出来ない内容です。よく分からない人は判る人を捕まえてくるのもひとつの手ですが、とりあえず読み物として楽しんでいただくという手もあるかと思います。
やっている内容は基本的に32bit版と同じですが、Windows7の64bitではWOW64という32bitソフトのエミュレーター上で動作することになるのが一番の違いとなります。
思いつく限りの範囲で色々と試してみましたが、途中経過はずばっと省略して、結論からいうと64bit環境では…
1: VOCALOID1のsetup.exeのプロパティを開いて、互換性タブの互換モードを「Windows2000」と「管理者権限で実行」を指定してからインストールする。
CD-ROM上のsetup.exeのプロパティを直接変更しちゃってください。Windows7はきちんとMEIKOのインストールディスクのsetup.exeのプロパティのみ変更してくれます。
2:インストール先はデフォルトの”C:\Program Files (x86)\VOCALOID”ではなく、別のフォルダを指定してやる。(”C:\Sound\VOCALOID”等、Program Filesを回避する)
普通にインストールしても、VOCALOID MIDIファイルを読み込んで再生ボタンを押すだけならちゃんと歌ってくれます。しかしノートをグリグリと編集したりコントロールトラックをいじろうとすると頻繁にフリーズしたり、シンガーリストが消えたり増えたりすることがあるため、まともに調声できる状況ではありませんでした。
要はインストーラの時点から管理者権限で実行してやらないと不具合が起こる模様。32bit版のWindows7ではインストーラーに関してはノータッチでしたが、64bit環境ではこの辺りから微妙に違ってきているみたいです。
ちなみにですが、同じVOCALOID1でもMEIKOとKAITOではVOCALOID EditorやVSTiプラグインのバージョンが微妙に異なっており、上記の手順をたどってもKAITOの方は歌ってくれない可能性があります。
32bit版の方もKAITOでは試していないので実は問題なんですが、ちょっと調べた範囲ではVOCALOIDアップデータ1.1.2を適用すればOKという情報もあり、微妙なところです。
KAITOのライセンス契約したらさらに泥沼にはまりそうだと思いつつ今回はこのあたりで。
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